オロジストはすぐに忘れる

アカデミアから抜け切れない理系女子(笑) が備忘録的に書くブログ

ベーシックなメイク

先日、とある講演会に伺いました。
演台に立ったアメリカ人の先生が突然なんかわざとらしいクシャミをしたその時!先生の頭から吹っ飛ぶフラッフィーな何か。
飛んだ物の正体に気づいて固まる聴衆、スポットライトを浴びて輝く先生の頭。
「いやぁ!僕は二日酔いでグロッキーだけど、僕の相棒は元気みたいだね!HAHAHA!」
アメリカンジョークだった様ですが、豪快に笑えなかった東洋人の1人 おろじ です。

 

 

 

飛行機に乗ってCAさんを見たとき、デパートでBAさんを見たとき、秘書さんを見たとき、は「すごい!ちゃんと塗ってる!」と感動はするのですが、ギリギリまで寝ていたいのでベーシックなメイクしかしないし時短メイクです!

聞こえがいいので時短メイクと言いましたが、単なる手抜きです笑

 

手抜きメイクの概念

概念というほどゴツい物でもないですが、コストを最小化してベネフィットを最大化するときのコツとでも言いましょうか…。

f:id:neofelis:20180213162518p:image

ウィキペディアより引用

ポイントはこれ、ドベネックの樽。

樽に水を入れるとき1番低い板の高さまでしか水が溜まらない事で最小律をうまく説明したアレです。

樽の中の水の量が “美しさ” だと考えてください。抽象的な表現でごめんなさいねー!

オードリー・ヘップバーンとかならたぶん全部の板が綺麗に揃ってますが、凡人の私は残念なところもあるわけです。

その残念なところ、というか、「もう少し◯◯だったら良かったのに!」というところを細工するわけです。

 

 

細工すべきはどこなのか?

しかし、凡人としては「全部よ!全部!」と言いたくなるわけですが、機能回復後の審美整形を専門とする医師が飲み会で言うには「フルメイクはダメ!長所と短所に同じだけ盛ったら最初と比率は同じになるでしょ!」だそうで、きちんと現状を把握して足りないところを優先して盛るべきだそうです。

具体的なプロトコルはこんな感じの10ステップで、ちょいと複雑です。

全体的な雰囲気を見るので、少なくとも上半身全体が見られる大きな鏡が有るといいです。(自撮りは盛れるし雰囲気変わるのでダメですよー。)

  1. 素顔の状態で鏡を見ます。(顔色悪い!とか、顔がない!とか、思いますよね…。)
  2. 下地とルースパウダーを(無ければパウダーファンデーションを薄く)塗ります。だいぶ顔色がよくなるはずです。(顔色がよくならない場合は栄養のあるご飯しっかり食べて寝てください!)
  3. ナチュラルな色の口紅を唇と頰に乗せて馴染ませる。(かなり顔色がよくなりましたよね!)
  4. 限界まで眉間にしわを寄せた状態で眉毛の下のラインを地面と平行に直線で入れ、次に眉山を限界まで引き上げて筋肉に沿って眉の上のラインを入れる。(これが究極ナチュラルな眉なんだとか。)
  5. 目尻から瞳孔あたりまで細くアイラインを入れ、鏡から2歩程度離れて少なくとも上半身全体を見る。ここで、目の存在感が薄い!とか、ソバカスがどうしても気になる!とか、普段自分がモヤッとするポイントが目につくはずです。
  6. 5で気になったポイントを修正する。(例えば目の存在感が薄ければアイラインを太くしてみるし、ソバカスが気になればコンシーラーなどでカバーする。)
  7. もう一度、鏡から離れて全体を見る。先ほどと比べて目につくかどうか見る。
  8. どうしても、まだすぐに目につく箇所のみ修正する。
  9. 鏡から離れて全体を見る。
  10. まだ気になったとしても、それは “個性” として受け入れる。

 

意外と10が重要で、人間の顔は頭蓋骨に乗っているので、CGのような完璧なバランスの顔を求めるなら骨から置換するしかありませんし、また、人は基準となる “平均の顔” との差異で人の顔を認識するため、 “個性” の薄い顔、つまり平均に限りなく近い顔はうまく認識できず魅力的と感じないそうです。

 

ここで出来上がった顔を作るのがベーシックなメイクです。

 

 

+αのオシャレやスパイス

「アイシャドウは!!?マスカラは!!?」って思いました?

私も最初に聞いた時は思いました。

まず、アイシャドウは色味を入れるスパイスと考えた方が良いそうで、目の存在感(目力)はアイラインだけで事足りるんだとか…。

「今日はバブリーな気分だから目の上がっつりブルーにするわよ!」とか「ウサギっぽいゆるふわガールになりたいからピンク入れる!」とか気分次第でどうにかしてください。

ただし、アイラインに関しては似合う似合わないが如実に出るので、じっくりと似合うラインを探した方が良さそうです。

次にマスカラですが、無くてもいい人もいます。

マツエクで既にバサバサ!とか、生まれつきラクダ並み!というケースもそうですが、一重や奥二重の純日本美人もマスカラは無いか控えめにする方が全体として美しいそうです。

しかし、人間は無い物ねだりをするもの、というか、無い物ほど欲しいもので、藤娘はフランス人形に、フランス人形は藤娘に憧れるものですよね…。

あと、眉毛ですが、細めが好き!とか太目がいい!とか色々都合はあると思いますが、表情筋?から大きく外すのはバランスを取るのが難しくなります。

困り眉とか流行りましたが、雑誌なんかは当然、プロのメイクさんが似合うモデルを連れてきてやってる事なので、他の人に気軽に外挿すると……。

 

 

 “似合う” と “好き” の落とし所

私はネコ科が好きで、動物園などでも延々とネコ科を見ています。(不審者!)

マイブームはインドライオンのオスとツァボのライオンのオスです!

細かっ!と引かなかった方、もし興味がおありでしたらググって見てください。(布教。)

しかし、ライオンは「お主!本当にネコ科か!!?」ってくらい臭いです。(ライオンの狩りの成功率がチームでやる割に悪いのは、臭くて気づかれるせいだと思います。虎みたいに水浴びすればいいのに…)

家猫は別に洗わなくても臭くないのに、なぜ毛繕いはしてるライオンは臭いのでしょうか…。

とてもじゃないけど、日本の一般家屋では同居できません。(←それ以前の問題だよ!)

ライオンは実家の庭から石油が出て石油王になったら前向きに検討するとして、今はお猫様の住み込み下僕として同居ライフを満喫していますし、動物園に行くたびにインドライオンのぬいぐるみを探しています。

 

私がライオンが好きでも同居はできない、躊躇う様に、メイクもコーデも “好き” と “似合う” が乖離することがままあります。

 “好き” を突き通すのも素敵ですし、 “似合う” に徹底的に迎合するのも手です。

しかし、どちらも疲れてしまうのではないでしょうか?

「好きなのに、なんか似合わない!」とか「似合ってはいるんだろうけど、好きじゃない!」って楽しくないですよね。

 

 しかし、 “好き” と “似合う” の落とし所を見つけるのも簡単ではなさそう!?

そこで、ベーシックなメイクの出番です。

ベーシックなメイクに、少しずつ “好き” の要素を足していって見るんです。

 “好き” に寄せ切って “似合う” ならラッキー! “好き” に寄せて行ってどこかで “似合う” から外れてしまったら、その少し前が落とし所です。

 

着る服や髪型によっても全体的な雰囲気は変わってきてしまうので、その辺も見極めるといいですね。

 

 

 

抽象的な話にならない様にはしてるんですけど、やっぱり難しいですねー。

おろじ