オロジストはすぐに忘れる

アカデミアから抜け切れない理系女子(笑) が備忘録的に書くブログ

胸板厚め・胸大きめの後輩花嫁さん達へ

 

社内試験に落ちました。日本語の試験に!笑

何語を使って仕事ができますか?という試験があるのですが、英語が母語で英語に落ちる人は居ても、日本語が母語で日本語に落ちる人は初めてらしく人事もびっくりしてました。

日本語の試験に受かるまで事務系のメールは英語版が来るそうです。

英語は昔、奇跡的に受かったおろじです。

 

 

 

突然ですが、胸板厚め・胸大きめ(以下 グラマー)で結婚式の予定のある花嫁さん達!

まずはご結婚おめでとうございます!

(まだ…結婚式の予定は…無いけど、胸板…厚め・胸…大きめ…の皆さん…の…心にも…直接…話しかけ…ます。)

 

いいですか、花嫁衣装は十二単にするのです!

お雛様になるのです!

*全ておろじの独断と偏見によります。

 

 

白無垢はグラマーに優しく無い!

白無垢であれ引き振袖であれ、着物はグラマーには優しく無いです。

着物の理想は竹下夢二なんかの美人画にいそうな薄〜くて細〜い身体、ミモフタモナイ言い方をすれば “寸胴” です。

では、なぜグラマーには着物が似合わないのでしょうか?

 

胸の直下を締めるからです。

胸のすぐ下に絞りや切り替えのある服を着た時のことを思い出してください。「Oh!」ってなりますよね…。

胸のすぐ下、どころか、下乳を踏んで帯を巻くため、当たり前ですが乳房が帯に乗り上げます。

この帯に胸が乗っている状態は非常に “若々しく無い” とされるため、どうにか解消しようとウエストに胸の高さまで補修をいれます。

するとどうなるでしょう?

バストとウエストが同じサイズに…、バストが90cmならウエストも90cmになります。

しかし、90cmのウエストに巻ける帯なんてそうそう無い。

すると、帯の対応する補正しか入れられなくなり、補正によってウエストが太くなる上に帯に胸が乗る、というダブルパンチを浴びるわけです。

辛い!

 

「胸を潰せばいいじゃない!」と思った方、オシイ!

潰した所でグラマーの胸はグラマーの胸です。(腐っても鯛!)

胸の直下には帯があるので下に行き場はありませんし、上にだってそうそうスペースはありませんし、上に上げると襟が開いてしまいます。

 

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こちらは木綿の単ですので条件は違いますが、帯の上の ω 感を見て取れると思います。

こちらはゆる〜く着た私ですが、ピースとかしてる場合じゃ無いですね。

ちなみに、一応、胸潰す系の和装用ブラしてますのよ!

 

 

ドレスの罠

「じゃあドレスにするわ!」とか「ドレスに憧れてるの!」っていう方、それもいいかもしれません。

でも、選ぶの大変ですよぉー!

まず、ドレスの胴体の部分はかなり硬く出来ています。(キャラクターの人相が変わろうがなんだろうが、伸びるて着られるTシャツとは違います。)

次に、ドレスだって所詮は9号のトルソーで作られています。(試着の時、「あらー!ぜんっぜん!閉まらないです!」って言われますよ!←言われた)

バストに合わせて15号とかのドレス着ます?

 

 

 

十二単はボリュームが有ってこそ綺麗!

十二単だって大きい括りでは着物ですが、構造が抜本的に違い、十二単には帯が有りません。(いや、厳密に言うとあるんですよ。でも、普通に着物着るときみたいなゴツい帯はありません。)

お雛様や皇族方のお衣装でご覧の通り、かなりおおばしいですよね?

それが大事で、十二単は胸元がたっぷりとしていて、何ならおおばしいくらいの方が美しく、迫力が出るのです!

十二単自体がかなりキャラの濃いものですので、体が薄いと迫力負けして “着られてる” 状態になってしまいます。

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こちら、先程ピースしてる場合じゃ無くなったおろじです。

胸元がたっぷりとしていて迫力があるでしょ?(←謎の自画自賛)

披露宴に来てくださった皆様が「あれ?意外と普通。」とか「普通におかしくない!」と絶賛してくださいました!(いや、お世辞でも花嫁さん綺麗!とか言ってよ!普通って!普通におかしくないって!)

 

 

でもぉ、お高いんでしょう?

安いです!とは言いません。(だって、花嫁衣装ですよ?)

着付けも、衣紋道と呼ばれ、普通の着物とは全く別のものなので専門の方にお願いすることになります。

しかし、普通の着物やドレスよりお安いんじゃないかと思います。

というのも、十二単は一部を脱ぐことで小袿という形態?になることができ、1着レンタルすればお色直しも賄えるんです。(長袴を未婚の紫から既婚の朱赤に変えるというギミックもありますし、かなり印象が変わります!)

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十二単

これの上と間を抜くと…、

↓小袿

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激変じゃないですか?

あ、写真がちょっとブレているのは、「すごい!これ!軽い!」と私がバッサバッサ動きまくってだからです。

 

 

 

すごい重いんじゃないの?

十二単はそりゃそれなりに重いです!絹をいっぱい被ってるわけですからね!

でも、白無垢やドレスとは段違いにです。

着物のようなきつい帯も慣れない草履もなければ、ドレスのような内蔵出るくらい締めるのコルセットもハイヒールもありません。(ちなみに、十二単や小袿では靴はクロックスみたいなのを履きます。)

 

 

 

 

私の思うこと

私は背が低いのでワイドパンツが似合いませんし、足が小さいので選択肢が少ないし、背が小さいちびっこなのに胸が大きいので胸に合わせてサイズを上げた時のブカブカ感がすごいです。

「服も靴も下着も困る!何て不幸で大変なの!」なんて、思ったことはありません。

だって、どうしようもないじゃないですか。

 

太陽は東から昇って西に沈みますが、これは変わらない事実です。

太陽が東から昇ることを悪いことだと思うと、毎日アンハッピーですし朝起きるたびに悲惨な気持ちになります。

でも、太陽が東から昇ることが良いことだと思ったら?毎日ハッピーですよ!

良いことだと思えないかもしれません。でも、悪いことだと思ったのは何故でしょう?

それは自明のことでしょうか?

 

全てが “気の持ちよう!” だとは思いません。

でも、自分が良いことだとか悪いことだとか思っていることが、本当にそうなのか、ではなぜそうなのか、説明できますか?

どうしようもないことに執拗に拘泥しないで、どうにかできることにリソースを割いた方が建設的ではないですか?

 

自分の得意なもの、自分を美しく見せてくれるもの、そう言ったものを探し出して来るのも、結構楽しいです。

 

 

おろじ